そもそもプロテインって必要なの?
先生、いきなりなんですが・・・
プロテインパウダーって本当に必要なんでしょうか?
いきなりどうしたんだい?
「プロテインパウダーは必要だ!」
っていう人もいれば
「プロテインパウダーは要らない!」
っていう人もいて、本当の所どうなんだろうと思ってしまって。
確かにネット上でもプロテインパウダー「必要派」と「不要派」に分かれていますね。
人には個体差があるからね。
不要な人もいれば、必要な人もいる。
個体差によって意見が異なるのは当然。
では今回はプロテインパウダーが有効な理由を話していこうか。
はい!
お願いします!
①除脂肪
②筋発達
この2点が我々肉体彫刻家にとっての日々の彫刻作業となる。
体脂肪を落とすか・・・
筋肉をつけるかですね!
まず①の除脂肪においては、当倶楽部で基本的なベースラインダイエットとして推奨しているのはLFD、つまり脂質の摂取量を下げるローファットダイエットなわけだ。
太る食事、HFCC。
炭水化物を含む「高脂肪食」を食事から排除することが除脂肪の基本でしたね!
その通り。
そしてステージ毎のタンパク質摂取量は以下の通りとなる。
【ステージ0】 除脂肪体重×1g~1.5g
【ステージ1】 体重×1.5g
【ステージ2】 体重×1.5g~2g
【ステージ3】 体重×2g~2.5g
肉体彫刻ステージについては以下を参考にしてみてくれ。
特別な運動をしないステージ0の場合は「除脂肪体重に対して計算する」ということが大切ですね!
そうだね。
体脂肪率が30%を超えるような人が多いステージ0では除脂肪体重で計算しないとカロリー過多になる可能性があるからね。
そして除脂肪中の一日の脂質摂取量はどのステージでも共通で20g~40gを摂取目安にするのがベースラインダイエットの基本となる。
LFD(ローファットダイエット)の基本ですね!
ここで1つ疑問が出てこないかな?
ぎ、疑問・・ですか?
えーっと・・・。
ステージを上げるごとに筋修復、筋発達に必要なタンパク質摂取目安量は増えていくが、脂質の摂取目安が変わらないという点だ。
あっ、確かに!
タンパク質の摂取量は上げるけど脂質の摂取量は変わらないってことは・・・
ステージを上げてタンパク質の摂取量を上げていくとそれが難しくなるのよ。
だってほとんどのタンパク源となる食品には必ずと言っていいほど脂質が含まれるわ。
部位 | 重量 | カロリー | 脂質量 | タンパク質量 | 糖質量 |
鶏もも肉(皮なし) | 1枚/約260g | 294kcal | 13.0g | 49.4g | 0.2g |
鶏もも肉(皮つき) | 1枚/約300g | 570kcal | 42.6g | 49.8g | 0.3g |
鶏むね肉(皮なし) | 1枚/約230g | 242kcal | 4.4g | 53.6g | 0.2g |
鶏むね肉(皮つき) | 1枚/約270g | 359kcal | 15.9g | 57.5g | 0.3g |
ささみ | 1本/約60g | 59kcal | 0.5g | 14.3g | 0.1g |
鶏卵(M) | 1個/約60g | 74kcal | 5.3g | 6.3g | 0.2g |
納豆 | 1パック/50g | 92kcal | 5g | 8.25g | 6g |
豆腐 | 1丁/300g | 168kcal | 10.5g | 15.9g | 6g |
部位 | 重量 | カロリー | 脂質量 | タンパク質量 | 糖質量 |
鯖 | 100g | 211kcal | 16.8g | 20.6g | 0.3g |
白身魚(タラ) | 100g | 72kcal | 0.2g | 17.6g | 0.1g |
エビ(ブラックタイガー) | 4尾/約100g | 80kcal | 0.3g | 19.1g | 0.3g |
イカ | 100g | 76kcal | 0.8g | 17.9g | 0.1g |
ステージ3の自分の場合だと
体重85kg×2.5g=212.5g のタンパク質を摂取している。
212gのタンパク質を全て食材、つまりリアルフードから摂取しようとするとどうなる?
にっ、212gですか!?
鶏肉だと4枚(約1kg)ぐらい食べないといけないじゃないか!?
しかもその1kgの鶏肉は「鶏むね肉皮無し」が中心となる。
鶏むね肉皮無しですか・・・なんで?
脂質摂取目安ですね!?
鶏もも肉などの他の部位を4枚食べると、20g~40gの脂質摂取目安を大幅に超えてしまう!
だから脂質がほとんど含まれない「鶏むね肉皮無し」を食べる必要があると。
その通り。
必要なタンパク質量を摂取するに伴って、リアルフードの場合は脂質もセットとなって付いてくる。
そして除脂肪中はどのステージでも脂質摂取目安20g~40gを守る必要がある。
つまりタンパク質摂取目安を守りつつも、脂質摂取量がオーバーしないように食事構成を組み立てる必要があるってことさ。
ステージが上がれば上がるほど、タンパク質の摂取量は増えていく・・・。
そうなると「タンパク質摂取目安」と「脂質摂取目安」の両方を守るためには脂質がほとんど含まれていない「鶏むね肉生活」になってしまうということだね・・・。
だから自分の場合はプロテインパウダーが必要なんだよ。
プロテインパウダーには脂質がほとんど含まれてないからね。
な、なるほど!
確かにプロテインパウダーはほぼ純粋なタンパク質!
プロテインパウダーを使うことで、脂質を摂取しないで純粋にタンパク質を摂取できるというわけだね!
その通り♪
自分の場合は平日に限るけど、1回40gのプロテインドリンクを1日2回摂取しているよ。
タンパク質はプロテインパウダーから80g摂取しているから、リアルフードでは130gのタンパク質を確保すれば良いってことだ♪
つまりリアルフードでは鳥肉を好きな部位2枚と、卵か納豆を1個食べればOKってことさ♪
食費もそこまで上がらないし、除脂肪中でも皮を取った鶏もも肉が食べられるのは幸せだね♪
そうか!
脂質をほとんど含まないプロテインパウダーを利用することで、リアルフードからある程度の脂質が取れるようになる!
だから除脂肪中でも鶏もも肉を食べられるんですね!
そういうことだね♪
まぁ、当然皮は取るし調理油は使用しないけどね♪
あとは大食漢でも無ければ「1日に鶏肉を1kgも食べられない」という人が多いでしょ?
その他にも金銭的な事情であったり、胃腸の強さも食べられない理由だったりするわ。
人それぞれの個体差ですね!?
その通り。
食べるのもトレーニングだという人もいるが、金銭的な事情であったり、仕事や環境などで食事をするうえで時間的な制約があったり、そもそも食が細く、胃腸も強くないという人もいる。
その際、手軽に、美味しく、脂質を排除して、タンパク質を摂取できるプロテインパウダーというのはとても便利なアイテムになるというわけだ。
もちろん低脂質高タンパクな食事を1日4~5食に分けて食べられるという人には不要だがね。
必要なタンパク質量や脂質摂取目安を普通の食事で守れているのであれば、「プロテインパウダーは不要」と言う人も出てくるわけですね。
・ステージで変わるタンパク質と脂質の摂取目安量
・除脂肪中かそうでないのか
・鶏むね肉が苦手である程度の脂質が含まれる他の食材を食べたい人
・金銭的余裕
・食事回数や調理時間を確保できる時間的余裕
・消化能力や食の細さなど、肉体的な個体差
更に生活環境を含めた人それぞれの個体差。
1つの物に対して、「必要だ」「不要だ」という論争自体が、他人の個体差を無視して、自分の個体差でしか物事を測れていないということだ。
必要な人には、それが必要な理由があって、それを利用する。
プロテインパウダーは肉体彫刻には欠かせないタンパク質を
・手軽に
・安く
・脂質を排除して
・美味しく
摂取することができる、現代を生きる肉体彫刻家たちの頼もしいパートナーなんだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
プロテインがとても便利なのは理解できました。
実際に選ぶ際に何か参考となる情報があれば教えて欲しいです。
そうですね!
色々と参考にしたいです!
では次回からプロテインの選び方について話をしていこう。