STEP-4 肉体彫刻の極意 ~犬のように喰らえ! Eat like a Dog!~
ステージ0のベースラインダイエット最後となるSTEP-4では
肉体彫刻の極意
犬のように喰らえ! Eat like a Dog!を学んでいこう。
・・・・。
・・・・。
いきなり聞くとそういう反応になるのは仕方がない。
言っておくが Eat like a Dog! というのは肉体彫刻の世界ではかなり昔からある有名な格言なんだ。
い、犬のように・・・喰らうですか?
先生・・・。
いくらダイエット中だとしても、僕はそこまで飢えていないですし、ちゃんと噛んで、ゆっくりと食べる人間ですよ・・・。
「がっついて食べる」とか「急いで噛まずに食べる」とかそういう意味ではない。
だいたいそれが極意なわけないだろう?
じゃ、じゃあ・・・犬のように食べるって・・・
しっかりと管理された飼い犬というのは
①PFCが考慮された高品質な餌を
②決まった時間に
③決まった量
④毎日同じように
食べるだろう?
それは除脂肪や筋発達など全ての肉体彫刻において1つの極意となる食事方法なんだ。
私も実家で犬を飼っていますけど・・・。
確かに栄養バランスの取れた餌を動物病院で買って、毎日同じように同じ量を決まった時間に与えていますね。
でもペットって基本そういうものですよね・・・。
それが極意なんですか?
では二人とも。
自分の趣向に合った満足度を満たしてくれる食事がここにある。
そして更にその食事は「確実に君らに除脂肪をもたらす」
どうかな、食べるかい?
も、もちろん食べますよ!
食べるに決まっています!
「確実に除脂肪できる満足度の高い食事」なんて食べない理由が無いじゃないですか!!
それを作るのが Eat like a Dog!なんだ。
「確実に除脂肪できて、満足度の高い食事を作る」ために
犬のように食べる?
まずEat like a Dog!で得られる何よりも重要なことは自分の肉体を
「経過観察」できるということだ。
自分の肉体を経過観察できる・・・?
世の中のダイエッターの多くはこの経過観察が十分にできていない。
だから自分が食べた物に対して、身体がどのような反応をするのかがわからない。
それはつまり「自分が確実に除脂肪できる食事を知らない」ということだ。
確かにベースラインダイエットを学んでいなかった頃は
「●●は食べていいのか?」
「●●は食べてはダメなのか?」
そして「結局何を食べたら痩せるのか?」
っていうことが常に頭にありましたね。
その通り。
「●●は食べていいのか?」
「●●は食べてはダメなのか?」
そういう疑問はベースラインダイエットを学ぶことで解決できる。
しかしそれでも
「結局何を食べたら自分は痩せるのか?」
「自分は具体的に●●を食べると除脂肪できる」
という答えにはならない。
確かにベースラインダイエットでは「摂取目安などのルール」は学びましたが「具体的に●●を食べたら除脂肪できる」という自分だけの確実な除脂肪食はまだわかっていないですね。
その通り。
「具体的に●●を食べれば除脂肪できる」という自分だけの除脂肪食。
これがいつまでもわからないのは
「飼い犬と違って人は毎日、毎食違う食事をする」というのが原因なんだ。
「飼い犬と違って毎日、毎食違う食事をする」・・・確かに。
それが自分にとっての「確実な除脂肪食」がわからない大きな原因・・・。
例えば1週間という期間を設定した場合。
1日3食違うものを
違う時間に
量もバラバラに食べて
1週間後に自分の身体がどう変化したか観察したとしよう。
その結果除脂肪できていたとしても「結局何が良かったのか?」「来週はどうすれば良いのか?」と具体的な判断ができず、「翌週も同じように除脂肪できるとは限らない」
そして除脂肪できていなかった場合も同様に「結局何がダメだったのか?」と具体的な判断ができない。
それでは1週間という観察期間の結果がどう転ぼうが、「自分の肉体が確実に除脂肪できる食事」というのはわからないままなんだ。
なるほど!
毎日、毎食、違うものを、違う量、食べていたら「何が良くて、何がダメなのか」わからないということですね!
確かにそこは「ペットと人間の大きく違うところ」かも・・・。
例えばそれをルーティン化しやすい平日の5日間だけでもいい。
朝食は●●、昼食は●●、夕食は●●、間食は●●
自分の満足度が保てる食事内容をベースラインのSTEPに沿って決定し、食べる時間や、食べる量を、自分が設定した期間中は統一してみる。
その上で肉体の変化を土曜日に経過観察したとしよう。
そこでもし仮に体重減少、除脂肪できていたのであれば「平日5日間食べ続けていた朝昼晩の食事構成というのは、その人にとって除脂肪できる食事」ということになる。
なるほど、確かに!
「朝、昼、晩と同決まった事内容を継続して食べて痩せていた」のであれば、それは除脂肪できる一日の食事だったという事になりますね!
そうなるともし除脂肪できていなかった場合も見直しが容易になる。
①5日間HFCCをしっかりと排除できていたか?
②朝食、昼食、夕食、間食、5日間でSTEPに沿って定めた食事を何度守れなかったか?
とね。
なるほど!
つまりEat like a Dog!の本質というのは
①PFCが考慮された決まった食事を
②決まった時間に
③決まった量
④毎日同じように食べる
ことで、日々決まった量の栄養素を肉体に吸収させて
「自分の食事が肉体にどのような変化をもたらすのか判断することができる」ということだ。
理解できました!
毎日違うものを食べている限り、「どの食事が自分にとって最適な除脂肪食なのか判断できない」ということですね!
つまりEat like a Dog!と言うのは
朝食はこれ
昼食はこれ
夕食はこれ
間食はこれ
と自分の満足度が保てる食事構成をまず考えて
それを「設定した期間は継続摂取」して肉体の変化を実験観察してみるという事ですね!
その通り。
1週間なら1週間、平日5日間ならそれでもいい。
Eat like a Dog!の結果、体重の減少・除脂肪ができていたのであれば
それは結果として「自分にとっての確実な除脂肪食」という事になるのさ。
「これを食べれば私は除脂肪できる」ってね♪
それって冒頭に言っていた自分の趣向に合った満足度が高くて、確実に除脂肪できる食事ですね!
その通り。
確実に除脂肪できる自分専用の食事ができれば、心に余裕ができる。
「これを朝食べれば除脂肪できる」
「これを昼食に食べれば除脂肪できる」
「これを夕食とすれば除脂肪できる」
「間食にはこれを食べれば除脂肪できる」
自分にとっての報酬、「除脂肪」が確実に得られる食事で、しかも満足度が高いのであれば、当然継続性を増して習慣化しやすい。
更に例えHFCCやジャンクフードを食べる日があったとしても、その分を調整することも容易となるため「食べてしまった、どうしよう・・・」などとストレスが溜まることはない。
「私には自分だけの確実な除脂肪食がある」という余裕からね。
ジャンクフードを食べる・・・・あっ!?
確かにHFCCやジャンクフードを食べたとしても「自分が確実に除脂肪できる食事」があれば心に余裕がでますよね!
確実に除脂肪できる食事を自分で判断するために必要なことは
経過観察
そのためのEat like a Dog!
飼い犬のように「定めた高品質な食事を毎日同じように継続摂取する」ということなんですね。
その通り。
自分が定めた食事で肉体がどう変化するのか実験・観察をする。
Experiment MEAL(実験食)の開始というわけだ。
Experiment MEAL・・・
期間を定めて試みる実験食・・・。
自分の選択した食事構成が「本当に理想の肉体に向かうのか」期間を定めて実験し、観察する。
肉体彫刻家は何かしらの実験を試行錯誤しながら肉体を彫刻しているものさ。
そして実験期間に得られた自分だけの除脂肪食。
その引き出しが多ければ多いほど「除脂肪は難しくない」と心から思えるようになっているはずだ。
なぜならそこには「実体験」という確実な報酬がセットになっているからね。
STEP-4 肉体彫刻の極意 ~Experiment MEAL(実験食)の開始!~
初めてEat like a Dog!を実践するという人のためにいくつかポイントを説明しよう。
宜しくお願いします!
宜しくお願いします!
まずはピリオド、つまり「期間を設定する」
オススメなのは平日の5日間を1つのピリオドとすることだ。
平日がオススメな理由はあるのですか?
多くの人が平日は仕事であったり、学校であったりとタイムスケジュールがルーティン化しているということが理由だ。
決まった時間に起きて、だいたい決まった時間に眠るだろう?
更に食事時間もそうだ。
起きる時間と寝る時間がある程度一定という事は、大体決まった時間に空腹感が訪れ、食事をする人が多い。
確かにそうですね。
Eat like a Dog!というのは自分の肉体で行う実験だからね。
実験期間を同じ条件にするために、なるべくルーティン化されている日々が好ましい。
つまり平日の5日間がおすすめだという事だ。
理解できました!
期間が設定できたのであれば、まず最初は1st Period(最初の期間)継続できる食事構成を決定しよう。
朝、昼、晩、間食と食事構成を決定する上でのポイントは以下だ。
①どのSTEPに沿った食事にするか?
②自分が美味しいと思う食事
③自分の満足度を満たしてくれる食事
④期間中同じように継続摂取できる食事
私はSTEP-3で進める予定です!
僕はとりあえず炭水化物の量は意識せずに、タンパク質と脂質のみ摂取目安を設けるSTEP-2で様子を見ようかと思います。
様子を見るというのは良いことだよ。
そのためのEat like a Dog!だからね。
美味しいと思う食事・・・
私の場合は鶏肉と卵が好きなので、
朝は基本食べないんですけど・・・ちょっと考えます。
昼間はコンビニになっちゃうと思いますが、STEP-2の脂質摂取上限を考えて脂質は15g以下に抑えられるものを探す予定です。
夜は鶏もも肉(皮無し)でチキンステーキを食べて更にタンパク質と脂質を確保しようかなと思います。
脂質20g~40gを守るために調理油はオッタビオのスプレーオイルを使用するか、ロミさんおすすめのフライパン、バッラリーニを購入して油は使用しない方向で調理します。
炭水化物はとりあえず2合炊きしたものを4分割して冷凍して、一日通して2合食べるような形で進めようかと。
僕はまずは自分が好きな食材と、満足できるボリュームを見直して、そこからロミペンと一緒にレシピを考えてみようと思います。
いいぞ二人とも。
1st Period(最初の期間)の食事構成が自分の中である程度決まれば、設定した期間、毎日同じように食べて観察すればいい。
その時に以下のポイントを頭に入れておいて、気になったことはメモしておくと良い。
【フィードバック8か条】
①食べた時間(変化があれば)
②食べた量(STEP-2の場合はだいたいの炭水化物摂取量)
③空腹感(一日の中でどの時間に空腹感が来たか?)
④眠気(食後の眠気や、食間に眠気があったか?)
⑤急な食欲(一日のどこかで急な食欲に襲われたか?)
⑥食欲の種類(塩味欲か甘味欲どちらを欲したのか?)
⑦寝つき・寝起き(寝つきや寝起きに変化があったか?)
⑧体調(口内炎や発疹、肌荒れ、風邪の症状などが出なかったか?)
これらの8か条で何か変化があればメモしておけばいいんですか?
もしデメリットが発生した場合はすぐに解消しないといけないからね♪
例えば①の食べた時間に変化があれば、③の空腹感や④の眠気、⑤の急な食欲にもその影響がリンクしやすい。
そういうものをメモしておいて2nd Period(第二期間)には持ち越さないように改善するんだ。
もちろん改善方法は倶楽部で教えるよ♪
なるほど!デメリットはすぐに解消する必要があると!
他にも何か注意点などあるんですか?
Eat like a Dog!は食べるものを固定。
つまり「食材が固定」されるということ。
三大栄養素であるPFCを固定するために食材を固定してしまうと、次は三大補強栄養素である「ビタミン」「ミネラル」「食物繊維」が不足してしまうケースがある。
なるほど!
確かに三大補強栄養素は健康に生活を送る上では必須!
食材を固定してしまう分、食事構成によっては三大補強栄養素に偏りが出てしまうという事なんですね!
その通り。
「三大栄養素」と「三大補強栄養素」
これらは補完し合う関係だから、どちらかが不足するという事は避けなければならない。
そこで活用してもらうといいのが「サプリメント」だ。
こういう時にサプリメントは本当に便利ですね!
ここまでが基本的なEat like a Dog!の進め方となる。
細かい質問や、食事の組み立て方などに関しては、まだまだ疑問が多いと思うが、それは「実践編」で実際に進めていく中で当倶楽部のトレーナーが君らをサポートする。
ろ、ロミペンがサポートしてくれるのかい?
二人はロミペンとアーシャがそれぞれ専属でサポートする。
そして実際に進めていく上では「4人で情報を共有しながら」進めると良いだろう。
同じステージであれば全ての情報が参考になるはずだ。
いよいよ・・・実践。
ついに始まりますね・・。
肉体彫刻家としての一歩が。
ふふっ、そう気負うことは無いわよ♪
安心してくれていいぞ!
一からしっかりとサポートするからね♪
本当に・・・ありがとうございます。
誠心誠意努めるので、宜しくお願いします。
宜しくお願いします!
基礎知識編からここまで長かったが、二人はよく学んでくれた。
肉体彫刻家として歩き出す二人にはいつでも倶楽部が味方していることを忘れないで欲しい。
何か困ったことや悩みがあればいつでも当倶楽部を訪ねてくれ。
私はいつでも君らの力になろう。
先生・・・本当に有難うございます。
肉体彫刻家として明日から歩いてみます!
また来ますよ! 先生!
それじゃあ二人とも!
早速明日から「実践編」の始まりだ!