EP-4【ステージ0】 STEP-1 除脂肪を止める飲み物 ~さようなら、糖質入り飲料~

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目次

STEP-1 除脂肪を止める飲み物 ~さようなら、糖質入り飲料~

ダビデ

前回ベースラインダイエットの説明と、そのマインドセットを学んだね。

今回から早速STEPを開始していこう。

N美

宜しくお願いします!

M彦

宜しくお願いします!

ダビデ

まずダイエット、除脂肪がしたい人は始めに「糖質入り飲料の制限」をしなければならない。

N美

それはコーラとか・・・

M彦

カフェオレとかですか?

アーシャ

その通り。

糖質が含まれている飲料全てね♪

ダビデ

糖質入り飲料の制限する理由を理解するために、まずは復習だ。

我々が痩せるとはどういうことかな?

N美

はいっ!

まず痩せるというのは「体組成が減る」ということです。

そして体組成は脳や内臓を除くと以下の要素で決定されます。

・筋肉
・脂肪
・骨
・水分

ダビデ

その通り。

そして我々は体組成中の脂肪を落としたいわけだ。

そしてこの体脂肪は普段から使われている(動員)ことは覚えているかい?

M彦

安静時代謝、つまり何もしていない時の代謝というのは約7割近くのエネルギーを脂肪から利用しています。

つまり我々は生きているだけで、その大半のエネルギーを脂肪から賄っているわけです。

ダビデ

その通り。

ただし、我々は生きるために食事をする。

そうするとどのように身体の反応が変化するか覚えているかい?

N美

食事で炭水化物、つまり糖も摂取するので血糖値が上がります。


高血糖状態は糖化のリスクからも身体にとって有害なので、我々の肉体は身体中の細胞に糖を利用するシグナルとしてインスリンを分泌します。


そしてインスリンは血液中の炭水化物、脂質、タンパク質を細胞が取り込んで利用できるように声かける役割を持つ肉体増強ホルモンです。


つまりインスリンの分泌は体組成を増やす方向(同化)に働きます。

アーシャ

Goodよ、N美さん♪

ダビデ

インスリンによって身体が同化に傾けば体重が増えるというわけだね。

では次に痩せるとは何だろうか?

M彦

我々の肉体は常に血液中の栄養素を利用し続けているので、空腹時などは当然血糖値も下がります。


ただし血糖は脳の重要なエネルギー源です。

なので肉体は血糖値を維持しようと、グルカゴンを分泌します。


グルカゴンは別名異化ホルモン、異化とはエネルギーの放出。


血糖値が下がると分泌されるグルカゴンは肝臓に蓄えられた糖、つまりグリコーゲンを再び血糖(グルコース)に変えて血糖値を維持します。

N美

それだけではありません!

「我々の肉体は安静時代謝の7割近いエネルギーを脂肪から賄っている」

つまり空腹時と言うのは血糖値の維持だけでなく、体脂肪もエネルギーとして動員する必要があります。


そして体脂肪を血液中に放出するためには「ホルモン感受性リパーゼ」通称HSLが必要となります。

HSLはその名の通り、ホルモンによって活性が上がる脂肪分解酵素です!


グルカゴンはこのHSLの活性も上げて、体脂肪を血液中に放出する役割も持ちます!

つまりグルカゴンは外からエネルギーが入ってこない際、肉体の機能を維持するために、身体に蓄積しているエネルギーを利用するバランサーとして働く一面も持つわけです!

アーシャ

(N美さん・・・素晴らしいわよ)

ロミペン

(M彦のやつ・・・ちゃんと理解しているみたいだな)

ダビデ

しっかりと理(ことわり)を解しているね、二人とも素晴らしい回答だ。

つまり除脂肪をするということは、蓄積されたエネルギーを放出する「グルカゴンの分泌レベルが高い」状態だといえるわけだ。

M彦

グルカゴンは身体に蓄積された糖質エネルギーと、脂質エネルギーを利用するためにも分泌されますからね!

N美

はいっ!その通りです!

ダビデ

では「糖質入り飲料」を以下の状況で飲んだ場合はどうなる?

①食事と一緒に飲んだ場合

②食間に飲んだ場合


教えてくれるかい?

N美

①食事と共に飲んだ場合 に関しては・・・

食事に加えて更に血糖値が上がるわけですから・・・

同化ホルモンであるインスリンが更に追加分泌されます。

M彦

②食間に飲んだ場合は・・・単純に血糖値を上げます。

血糖値のみが上昇するとインスリン分泌が増してグルカゴンの分泌は下がります。

ダビデ

その通り、どちらの場合もグルカゴンの分泌を抑える働きを持つ。

N美

つまり・・痩せない。

M彦

・・・・。

ダビデ

肉体彫刻において除脂肪をしたいのであれば、まずはじめにグルカゴンがしっかりと働くように日常生活を組み立てる必要がある。


そのためには

①毎食必ずタンパク質を摂取し、炭水化物単体の食事は避ける。


②単糖、二糖類などの血糖値を急激に上げ、インスリンの分泌を促す吸収性の高い糖質の摂取を避ける。



この2点が基本中の基本となるわけだ。

スクロールできます
同化と異化  肉体彫刻ホルモンの作用
臓器作用インスリン(同化)グルカゴン(異化)
脂肪組織脂肪合成UP
脂肪分解DOWNUP
骨格筋糖の取り込みUP
グリコーゲン合成UP
アミノ酸取り込みUP
タンパク合成UP
肝臓糖の取り込みUP
糖産生DOWNUP
グリコーゲン合成UP
グリコーゲン分解DOWNUP
アミノ酸取り込みUP
タンパク合成UP
アミノ酸代謝・尿素産生UP
脂肪合成UP
脂肪分解UP
ケトン体合成UP
すい臓ホルモン分泌グルカゴン分泌抑制インスリン分泌促進
消化管蠕動運動抑制
腎臓ナトリウム、水再吸収UPUP
褐色脂肪組織熱産生UP
中枢神経食欲DOWNDOWN
N美

そうでした!

血糖値のみを上げるとインスリン分泌は増して、グルカゴンの分泌は下がる。

だけどタンパク質も一緒に摂取すると、インスリンと共にグルカゴンの分泌も上がるんでした!

M彦

グルカゴンは血糖値を上げるホルモンだと思われているけど、実際のところはアミノ酸の代謝にも深く関わっているんでしたね!

だから食事でタンパク質を一緒に摂取するとインスリンと共に分泌量が上がる!

ダビデ

わかったかな?

つまりグルカゴンの働きを抑える糖質入り飲料というのは「除脂肪を止める」飲み物だということなんだ。

N美

除脂肪を止める飲み物・・・。

M彦

太るから制限するのではなく・・除脂肪を止めるから制限する。

ダビデ

その通り、糖質入り飲料は太るから制限するのではない。


飲めば君らの除脂肪を止めてしまうから制限するんだ。

N美

確かに全然意味が違いますね!

太るからではなく、除脂肪を止めるから飲んではいけない。

ロミペン

実際肝臓のグリコーゲンタンク(財布)に空きがあれば糖質入り飲料を飲んだとしても体脂肪が増えることはない。

ただしダイエットにおいて重要なのは「除脂肪している時間をいかに作り出すか」ってことさ。

それはまず運動をすることよりも「肉体からエネルギーを生み出すグルカゴン優位の状態をいかにしっかりと作れるか」なんだ。

除脂肪の一歩目は飲み物に関心を持つことから

N美

確かに私たちは除脂肪したいわけですから、グルカゴンの働きを抑える糖質入り飲料は避けるべきですね。

M彦

今まであまり気にせずにエナジードリンクとかカフェオレとか飲んでました。

ダビデ

「除脂肪の時間を長く作る」

これがステージ0でのダイエット、除脂肪で大切なこと。

そのためにはまず飲み物に関心を持つ。

これは全ステージ共通でダイエット、除脂肪したい人の第一歩なんだ。

N美

なるほど・・・除脂肪の時間を作る

ダビデ

飲み物と言うのは一日を通して常に摂取するものだ。

そこで糖質入り飲料を日常的に飲んでいる限り、グルカゴンの優位が下がり、除脂肪の効率は大きく下がる。

普段から糖質入り飲料を口にするという人は、逆に除脂肪の効率を上げる飲み物に切り替えることによって、それだけで体脂肪が減る場合が多い。

N美

除脂肪の効率を上げる飲み物ですか!?

M彦

なんですか!? それは!?

ダビデ

例えば我々の身近にある「カフェイン」や「カテキン」だよ。

N美

カフェインと

M彦

カテキン!?

ダビデ

体脂肪をエネルギーとして利用するためにはHSL(ホルモン感受性リパーゼ)の活性が上がることがまず第一だ。

そしてHSLはインスリン分泌優位の時にはその活性が下がる。

糖質入り飲料などで高血糖状態になっては肉体は「栄養素を取り込むべき」と判断し、体脂肪を放出してエネルギー化することはしない、つまりHSLの活性は下がるという事だ。

N美

ただし血糖値が下がってくると肝臓のグリコーゲンを利用して血糖値を上げようとグルカゴンが分泌優位になる。

M彦

そしてグルカゴンは肉体からエネルギーを生み出すのでHSLの活性を上げるんでしたね!

ダビデ

その通り、そしてグルカゴン分泌が優位な際にカフェインやカテキンを摂取するとHSLの活性は更に上がる。

ブラックコーヒーや緑茶を有酸素運動の際に飲むと脂肪燃焼効率が上がるとされるのはこのためだ。

N美

それは聞いたことがあります!

ブラックコーヒーや緑茶が実際にはHSLの活性を上げて体脂肪を利用しやすい状態にするんですね!

ダビデ

そうだね、除脂肪を更にブーストする飲み物だといえるね

M彦

除脂肪をブーストする飲み物!

ロミペン

紅茶やウーロン茶などの発酵茶葉に含まれる「テアフラビン」もエネルギー消費を上げる可能性が示唆されているんだよ。

つまりお茶類は総じて消費エネルギーを増加させる可能性があるとされているから、糖質入り飲料の代わりに飲むことはオススメだよ。

N美

お茶類は総じて優秀なんですね!

アーシャ

だからといって女性の場合は緑茶や紅茶を摂取し過ぎると「鉄の吸収を妨げる」から食事やサプリメントと合わせて飲む場合は注意が必要よ♪

M彦

なぜ「女性」なんですか?

ロミペン

女性は生理があるだろう?

造血には鉄やタンパク質が欠かせないんだ。

だから鉄の吸収を大幅に阻害する緑茶類を食事や鉄サプリメントと合わせて常飲するのは注意が必要なんだよ。

70%近くも鉄の吸収を阻害してしまうからね。

例えば鉄のサプリメントを飲む場合は夜に飲んで、お茶類は制限するとか工夫が必要なんだ。

N美

知らなかった・・・勉強になります!

ダビデ

即効性の高いエネルギーである糖を飲み物から摂取しない。

そして逆に肉体からエネルギー産生を高める飲み物を摂取する。

これだけで痩せてしまう人は確実にいる。


ダイエット・除脂肪の始めの一歩は「飲み物に関心を持つ」ということなんだ。

N美

わかりました!

これなら今日からでも無理なく始められそうです!

M彦

炭酸飲料とかカフェオレも我慢しないとなぁ・・・

ロミペン

もう忘れたのか?

我慢するんじゃない。

そういう場合は飲んでも良い満足度の高い物に置き換えるんだ。

ここで置き換える飲み物を紹介しているよ♪

M彦

そ、そうだった!

ダビデ

ベースラインのまず一歩目、糖質入り飲料を制限できたら次のStepに進んでいこう。

N美

はいっ!

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